「普通に見える」とは、何か。

 窓際に近かった仕事も納まり、最近はワンルームでゆっくりと過ごしている。ゆっくり……といっても「充実した休み」などという余裕のある休息とは程遠く、単純に「時間を潰す手段に乏しい」から来る長い、とても長い世俗が動くまでの「待機」時間だ。
 ……そして、そんな時間を使って何かデザインの勉強をしようとそれとなくアクセシビリティ、特にAPCA(Advanced Perceptual Contrast Algorithm)のコントラスト基準について考えている。調べれば調べるほど「普通」に見えるとは何か、そして「普通でない見え方」とは何かがわからなくなってくる。色覚障害なども多岐に渡るし、何より普通に見えているからは「普通に見えない」という実際の状況は絶対に体感することが出来ないのだ。
 という私も目については幾つかの重荷を抱えており、普通に見える状況が割と羨ましい者の一人だ。一応色彩関係ではないのでデザインは出来るが、「普通に見えなくて困る」という状況には比較的共感しやすい。
 現在は一通り……といっても2日ほど掛けて調べ込み、自分なりの仮説を立てた上で実践的なテスト環境の構築を終えたところだ。惜しむらくは、これが一人での自由研究であり話す相手がいないことか。色彩検定などはかつて受けたことがあるものの、正直少し齧っただけの素人が独学で調べるには荷が重い勉強だ。
 にしても、何もしていないよりはマシである。もしかしたら次の職が上手いこと見つかって、こういった知識が使える日も来るやも知れない。それなりに腰を入れるとしよう。


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