本に帰す

 最近、ずっと読書と筋トレをしている。結局のところ知識と体力がものを言うのだ、と遅すぎる理解をして最低限人の形を保っていよう、と足掻いた結果のようにも見えるが。

 読書で云えば食、主に生活や様式を過去から見るために知識を付けようとしている。何故これが今成立しているのか、という根源がわかれば何かを変える為の取っ掛かりも出来ようというもの。ドロップアウトしている今は少なくともそう思いたいし、独房のようなワンルームで過ごすよりかは本の中の方が幾分か快適だ。都市に住んでいることもあって図書館が近いのも有り難い。
 トレーニングで云えば階段を登るようなエスカレーターを逆にしたような機械……クライムミルとエリプティカル、こちらはちょっと説明し難いので実物を見たほうが早いと思う。毎日それをレベル3で30分づつ、合計1時間ほど。最初こそ息を上げていたが、それなりに形にはなったと思う。少なくとも働ける体力があればいいですね、仕事があるかは別として。

 その結果、少し食生活を見直して果物を取り入れたり、身体に負荷を掛けない行動を意識するようになった。ただし金は飛んだ。
 本当はもう少し暗がり向け……レッテルの恐ろしさや、結果的に発生する不可視の領域、SDGsに見るあからさまな矛盾点について書こうかと思っていたがそんなことはもうどうでも良くなってしまった。……ある意味、気力が擦り減っていると言われればそうかもしれない。

 人ってなんなんだろうな、私にはその曖昧な影と形が恐ろしく感じる。
 単純な対人恐怖、というよりももっと概念的な「人の意思」の集合体が怖いのだけど、それを話して理解を得られるのも人でしか無く。世俗では、その集合体を常識と呼ぶらしい。

 とりあえず、今日も求職活動しか無いのだろうな……これだけ踏んだり蹴ったりで凹まない人間が、身の置き場がないという肩身の狭さを感じない人間が何処にいようか。もう「福祉」の名を騙ったタイプAには落ちたくないし。

 そういえば、まだサイトとしての閲覧数が増えているらしい。しかし、これはいつ墜落するかわからない一介の本の虫の記録である。
 ……お目汚し失礼、と先に言っておいた方が良いのだろうか。少なくとも、観測者が居るのは有り難いことかもしれない。
 


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です