「普通」の崖

 一応、常に頭の片隅には「書かないとなぁ」とは思っていたのだが、ついに十何日の間を空けてしまった。あまりマイナスのことは書けないな、とかこれは倫理的にどうなのだろうか、なんていう「普通」の感覚を考えると私の筆は鈍りがちだ。

 このご時世、いくら平素が無名な者でも一度でも火が付けば一瞬に炎上する。「普通」に内包された錦の御旗とはそういうものだ、と私は思っている。本当のところはどうなのだろうな。

 最近の動向、と云えば2月末の失職宣告まで残り20日を切り、有給も含めればあと数日、といったところだ。その間に社員へ向けられる企業的非合法行為(今はこう呼んでおきたい)も苛烈さを増し、気力の幾どが欠落しつつある。正直、解放されてしばらくは休んでいたい。

 昆布酒も終わりだ、ただし次は乾燥椎茸を買ったので椎茸酒が漬けられている。昆布酒は液体は勿論、戻った昆布そのものも良い味をしていたので今回もそれなりに楽しみである。これで我身の暗雲が晴れていれば、もっと純粋に楽しむことが出来ただろう。

 気力が戻れば、読書だって再開したいし己の不調も直したい。嗚呼、なんとも生き難いな、俗世というものは。

 


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